プログラム部門

プログラム部門の一員としてこれだけは言わせてください!この「プログラム」は「プログラム=プログラミング/コーディング」の方ではなくて「プログラム=演目」の方です。電機部門やSE部門、そして外装部門がハードなら、プログラム部門の仕事はソフトにあたります!

この記事を読んでくださっている皆さんなら、実際にプラネタリウムに行ったことがある方も多いと思います。近畿では大阪市立科学館・明石天文台の「イエナ様」などが有名ですよね。プラネタリウムって音声とともに星座の解説や宇宙についての解説をしてくれますよね?シナリオに沿ったパンフレットや入場券を受付でもらうこともあると思います。

こういった音声・パンフレット作成や当日の受付などを担当しているのがプログラム部門なのです。

さてそれでは、プログラム部門が1年を通してどんな仕事をしているのか、順番に見ていきたいと思います。

プログラム部門の仕事は、まずはシナリオを執筆することから始まります。 どういった星座や神話を紹介したいか、どんな時代設定のシナリオにするのか、といったことを考えながらシナリオを執筆していきます。年によっては電機さんやSEさんから「投影機を回転させるシナリオがいい」等、要望をもらうこともあります。逆に「流れ星を飛ばす機械を作ってほしい」などとプログラムが無茶ぶりをすることもあります。(無茶ぶりをものともせず、完遂してくる電機さんやSEさんは本当にすごいです…)

書きあがったシナリオは校正に入ります。暗闇でも聞き取りやすいかどうかなど、プラネタリウムならではの注意点もあります。 校正ができたら次はシナリオを読んでくれる人を探します。近年では、春夏の合宿中にオーディションを行って声のいい人や、キャラの濃い声の人を見つけていきます。

さあ、シナリオも完成しそれを読んでくれるキャストも決まれば次は収録です。 閑静な下宿に上がり込んで、マイクやアンプなど録音機器を設置して収録をしていきます。阪大には南は九州、北は北海道まで様々なところから人がやってきます。方言が強い人もいるので、「ああでもないこうでもない」と言いながら結局1日がかりで収録をしています。「マイクは叩かない」

収録までかなり仕事があった気もしますが、収録してからが実は本番です。 音声は一文ずつ収録していますし、しかも失敗してもいいように3テイクは取っています。シナリオによっては600-700ほどの音声ファイルを処理しないといけません…具体的にしないといけない処理は「ノイズ除去」「音声の結合」「BGMの挿入」などです。「ノイズの除去」はひとつひとつ手作業で進めていきます。プログラムの部員が1人数十ファイルぐらいずつ分担して作業を進めていきます。

ここからの仕事は主にシナリオを執筆した人やPCに強いプログラム部員が個別に作業を進めていきます。 登場人物の掛け合いやテンポを考えながら数百の音声ファイルを結合していきます。その調整はミリ秒単位でこだわって行います。年によってはBGMや効果音も独自に録音・作成して使用しています。この作業はこだわりだすと楽しくなってきてしまうのですが、ものすごく時間がかかります。そのことからこうしたプログラム作業のことを「社畜」をもじって「ぷ畜」と呼んでいる人もいるほどです。

近年は上記の「ぷ畜」だけでは足りない人(かなり重篤なプラネ病にかかっています)が出現しCMまで作成していることもあります。作成したCMはYoutubeなどにアップしているのでぜひご覧ください。

こうしてプラネタリウムのシナリオは1年がかりで完成します。

また当日配布するパンフレットも私たちプログラムが作成しています

まちかね祭当日は、プログラム部門は受付の管理をしています。 また1回生はプラネタリウム内でのお客様の案内、星探しのお手伝いをします。 プラネタリウムで「今どの星の話をしてるんだよ!」と分からなくなってしまう方も多いのではないでしょうか?そんな方を助けるためにレーザーポインターを持った1回生がシナリオに合わせて星を指します。これは1回生にとっては星空を覚える良い機会にもなっています。

いかがだったでしょうか? このようにプログラム部門はプラネタリウムの「ソフト」にかかわる部分を担当しています。ですが、プログラム部門が作成したシナリオが星空とともにみられるのもすべて「ハード」を担当してくれている人たちがいるからです。他の部門がどんな仕事をしているのかもぜひ記事を読んでみてください!

戻る

inserted by FC2 system