SE部門

SEとは、Special Effect(特殊効果)の略です。主な仕事は,

  1. プラネタリウム上映中に映し出す星座絵、星座線の作成
  2. プログラム部門のシナリオに応じ、光害や天の川・流星群・朝焼け・夕焼けなどの演出装置を作成
  3. 星座絵,星座線や輝星投影器などをプラネタリウム内で主投影機に取り付けること

です。

星空をリアルに、シナリオをドラマチックにするためにSE部門は毎年奮闘しています。

必ず毎年製作し、私たちのプラネタリウムに欠かせないのが輝星・星座絵投影機です。輝星投影機はアンタレス、プロキオン、スピカなど、星に色を付けたり、明るい星と暗い星に差を付ける役割を担っています。星座絵投影機はオリオン座やこと座などのシナリオに登場する星座を投影することで、お客様が星座見つけやすくなり、より一層プラネタリウムを楽しんでいただけます。

他にも、年によってはプログラム部門の要望に応じて流星や朝焼け投影機も製作します。こういった特殊な投影機は最初はたいていうまくいかず、毎年試行錯誤の繰り返しです。そうしてできた機材は、わが子にも等しいです。

SEの作る様々な夜空を彩る投影機は、プラネタリウムの核となる主投影機に対して、補助投影機と呼ばれます。SEの仕事は一言でいうなら、補助投影機の維持管理といえます。

学祭本番での仕事は、補助投影機の取り付けと管理です。電機部門の主投影機組み立て作業が終わると、予め主投影機につけておいたしるしを頼りにして、次々に補助投影機を取り付け、調整します。取り付けた後は、補助投影機の位置がずれていないかを上映毎にチェックし、ずれていた場合その都度調整します。輝星投影機などは特に位置に厳しく、ずれやすいため調整が大変です。

SE部門はこのような投影機を作るときや、実際に投影機を取り付けるときに、少し星の知識が必要になります。輝星がない状態のプラネタリウムでは、微光星が無数に広がっており、星々の区別が付きにくく、一等星の判別が困難です。星座絵投影機を取り付ける際も、散らばる星をひとつずつ結び、星座を追う必要があります。天の川投影機も、天の川を見たことがある人しか作れません。普段の観測で身に着いた感覚がとても重要になります。 その分、SE部門の人は、このプラネタリウム製作で覚えた、思い出深い星や星座を多く持っています。

SE作業をすることで実際の星空を見るのが楽しみになり、実際に星空をみると、私たちが作ったドームの中の星空を思い出します。

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